「仕事に追われて時間がない!」
「一日24時間じゃ足りない!」
という方に、時間を増やす方法をお教えします。
これは単にスキマ時間を作り出すようなテクニックではありません。
純粋に活動できる時間を何倍にも増やす方法です。
【超「時間脳」で人生を10倍にする】
この本の著書である苫米地先生は、
たいていのサラリーマンの仕事は3分の1の時間に圧縮できると言います。
もしも「時間がない」と思ったことがある方は、一日24時間の「牢獄」に囚われているそうです。
苫米地先生は毎月1冊以上の著書を出版しています。
それを毎年。平均すると年に10冊以上の本を出されています。
その仕事術、時間を作り出し暇にすらなるという方法が紹介されています。
本に書かれていないことも書いておきましたので良ければご覧ください。
時間の牢獄
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もしも一度でも「時間がない」「もっと時間が欲しい」と思ったことがあるならば、
あなたは一日24時間の”牢獄”に囚われている証拠です。
時間とは人間の意識が作り出した幻想に過ぎないと苫米地先生は言います。
我々が生きるこの世界に絶対的なものさしとしての時間は存在しません。
その幻想に対して、人が勝手に一日は24時間だと決めつけて生活を縛っているということです。
時間というのは、我々が脳や心のなかに存在する概念に過ぎないのです。
しかし逆に言えば、脳や心の束縛を取りはらってしまえば、そこから抜け出すことができます。
たとえば、時間を空間に置き換えます。
普通の人が刑務所に行くと、空間的に拘束されていて、不自由に感じます。
しかし、禅の卓越した修行僧ならば、その束縛は気にならないはずなのです。
むしろ座禅を組んで瞑想するのに、向いている静かでいい環境だと思うはず。
また一般的な小学生でも、DSやPSPなどの携帯ゲーム機を渡して、
刑務所に入ると、「お母さんに怒られずにゲームをずっと出来る!」と喜ぶでしょう。
二人は共通して空間的な束縛が意識に上がっていないのです。
これは自分の意に反して無理やり刑務所に入れられたわけではないことが理由です。
自分から望んでその環境に入ったと思えば束縛されているとは感じません。
つまり、心と脳の考え方次第でいつでも空間的な自由を獲得できるということになります。
ということは意識の使い方次第で、一日の時間も数倍に拡張していけるのです。
時間を増やすトレーニング
時間を増やすには一つ一つの動作の速度を上げる方法と、
並列度を上げる方法の2つがあります。
まず一つ目。
クロックサイクルを上げる
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脳の体感時間をクロックサイクルといいます。
このクロックサイクルを上げるトレーニングをすれば、
体感時間が圧縮されていき、時間が増えていきます。
この脳のクロックサイクルを上げるのに重要なのが、「慣れ」です。
日常生活での動作一つ一つを少しでも速くできるようにまず意識します。
そうすることで脳がその速度に慣れていき、体感時間の基準がその速度に底上げされます。
慣れると、倍の速度でもそれが普通に感じるのです。
体感時間を増やすトレーニングを紹介します。
1 毎日やっている習慣の行動を2倍速でできるように試みる。
2 そしてそれを徐々に上げていく(6倍までいけるとか)
倍速にするタスクの例は次の通りです。
・いつも新聞を読むのが20分だったなら、10分で読む
・一冊の本に2時間かかるならば速読して1時間にする
・飲食店で注文するときにメニューを見て1秒で決める
・youtubeの動画を見るときに倍速機能を使う
・速いスピードで話すようにしてみる
・歩く速さを上げてみる
個人的に一番効果を感じたのはyoutubeの倍速機能です。
最初は1.5倍で試してみて、徐々に上げていくのがいいと思います。
話し声が最初は聞き取れないかもしれませんが、
慣れると2倍が普通の速さに感じられるようになります。
逆に等速だともたもたしていてじれったいと思うぐらいです。
このyoutubeを倍速で見る方法は効果が感じられやすいと思うので、
ぜひ体感してみてください。
音声を倍速で聞けるようになったら、
色々な実益が出始めました。
たとえば、人と会話するときに相手の話す内容をすぐ理解できるようになったり、
先読みしたり、自分の考えを持ちながら話す余裕ができました。
また本を読むスピードも上がりました。
恐らく言語を理解するスピードが上がったんだと思います。
音声から言語を理解するスピードを2倍にしたことで、
音声ではなく文字情報から言語の意味する内容を読み取る速さも上がったのでしょう。
恐らくこの言語を理解する速さは上げやすいと思います。
そしてこの理解のスピードを速くすることで様々な場面で役に立つはずです。
苫米地先生はディベートのために何倍もの速度で話す練習をしたと言います。
この高速音読は脳全体の速度を上げるのに非常におすすめです。
ちなみにディベート最高峰での話す速度はこんな感じ。
ハーバード大学 対 カンザス大学です。
ただの早口対決ではなくちゃんとした論理対決になっています。
トレーニングをして速く話す環境に慣れていくとこんな芸当も出来るというわけです。
他の例でいうと、東京から久しぶりに地元に帰省した人は、
なんだかのんびりしているなと感じるのではないでしょうか。
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反対に、田舎から東京に初めて上京してきた人にとっては、
都会の人は歩く速さが速く、せかせかしているなと感じるはずです。
このように、慣れによって今の時点では想像もできないほどの速さを手に入れられる。
いくらでも体感時間を圧縮できるというわけです。
そのために意識的に時間を分割するのが大切。
30分経ったときに、「もう1時間も経ってしまった!」と意識して考えるのです。
さて、クロックサイクルを上げること以外にも
時間を増やす方法はあります。
それが並列化です。
並列化する
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並列化とは同時にタスクを進行させることです。
この並列化のポイントは無意識化することです。
考えずにほぼ反射的に動けるようにするということですね。
意識的に行うのでは同時にやれることが限られているため、
無意識でできるようにして並列度をあげるのです。
意識的だと電車に乗りながら、音楽を聴き、読書する程度です。
逆に無意識の例を挙げると、車の運転があてはまるでしょう。
運転に慣れている人だと、
1 目でミラーを使って四方を確認しながら
2 左手でギアを変えつつ
3 右手でハンドルを回し
4 歩行者を確認し
5 進行方向を確認して曲がる
こうした並列的な行為が自然にできます。
これはすべての動きが無意識化されているためです。
逆に教習所で初めて運転を練習したときは
同時にいくつもの動作をすることに苦労したはずです。
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これは車の運転に慣れていなかったため、
無意識化できていなかったからです。
無理やり同時にすべてを意識的にやろうとしてもうまくいかないですね。
慣れに従って一つ一つの動作が無意識化されたのです。
もう一つ、人間の体の機能もそうでしょう。
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1 心臓を動かしながら
2 呼吸をして
3 まばたきをし
4 食べ物を消化しつつ
5 手足を動かす
これは完全に無意識化されていますよね。
さらにはこうした例もあります。
ずっと頭を悩ませていた問題のアイディアが
散歩の最中にふっと出てきたことはないでしょうか。
これはその問題について無意識がずっと考え続けていたということなのです。
つまり、意識上ではほかの仕事をしたり、夕食のメニューを考えていても、
無意識では並列的に考え続けてくれているということです。
要するに、人間はもともと並列的な思考が出来るようになっていると考えられます。
これが義務教育の過程で「AだからB、BだからC」というような
直線的な教育を受けてきたために並列的に脳を使えなくなっているようです。
ではこの並列脳を取り戻すためのトレーニングをご紹介します。
・右手、左手、思考で全く別の運動をする
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手軽な方法です。
・右手→テーブルを人差し指から小指まで順番にタッピングするのを繰り返します。
・左手→空中でぐるぐる回す
・頭の中→300から3づつ数字を減らしながら数える
これは最初は難しいですが、
それぞれの動作が無意識化されてくると、さらに晩ごはんのメニューを考えたり、
次の日の仕事について考えたり、思考を足していけるようになってきます。
これと似たものとしてピアノを練習するのもいいでしょう。
右手と左手で違う動作をして、さらに歌ってみると並列度が上がりますね。
次です。
・五感をフルに同時に使うようにする
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これは例えば人と話しているときに、
1 リラックスして深呼吸する。
2 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚それぞれの感覚を強く意識する
3 それぞれの5感の感覚を感じる
4 それぞれの感覚に対して自分の感想を乗せていくことを同時に行う
このように5感をすべてオープンにしていると、
何倍もの濃密な時間を過ごせるのです。
苫米地先生によると、それぞれの感覚+言語の6つのチャンネルで
同時に感じることができるといいます。
つまり具体的に言うと、2つの味を同時に感じることはできないが、
一つの味と一つの匂いは同時に感じられるということです。
この6つのチャンネルをモーダルチャンネルと言いますが、
これは5感プラス言語が含まれています。
言語は別ということですね。
たとえば、声を聴いているときは、聴覚と言語の2つのチャンネルを使用していますので、
残りの視覚、味覚、嗅覚、触覚は同時に使えるということになります。
また、文字を読んでいるときは、視覚と言語の2つのチャンネルを使用しており、
あとは聴覚と味覚、嗅覚、触覚を同時に使えます。
もし点字が読める人なら、触覚から言語を理解できるので視覚と聴覚は空きますよね。
そんな感じで5感+言語を並列的に使えるように意識していきましょう。
そして次のトレーニング。
・物事を立体的に見る
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これは単に、たてよこ高さの3次元でとらえるという意味ではありません。
例えば目の前にコップがあれば、
まず上で紹介したように5感を使って、
「このコップはつるつるしている」
「たたくといい音がする」
といったように多面的に認識します。
さらに空間的に広げて、
「このコップは誰が作ったのか」
「どこで作られたのか」
「どうやって運ばれたのか」
そして時間的に広げて、
「このコップは1時間前は棚にあったのか」
「誰かが使っていたのか」
「1年前は売られていたか」
「コップの歴史はどんなだろう」
「だれが発明したのか」
一つの物体から、こうしたことを考えていくことで
並列度を上げる訓練になります。
ここでのポイントは想像力を働かせるということです。
さて、時間を増やすためのいくつかのトレーニングをご紹介しました。
読むだけだと効果がないので良かったら一つでも試してみてください。
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