速読と聞くと「15分で読破!」なんてことをイメージしがちです。
しかし「本当にそんなこと出来るの?」と疑問に思ってしまいますよね。
たった数分で一冊の本を読むことは可能なのか。
その答えを、苫米地博士の著書「年収が10倍になる速読トレーニング」から解説していきます。
見せかけではない本当の速読法について書いていきますので、合わせてご確認ください。
目次
脳科学的には知らない本は速読できない!?
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前提知識が無ければ15分で300ページの本を読み切ることは不可能です。
次から次へとページをめくって内容を把握できるのは、
すでにその分野の知識があるからなのです。
速読方法の1つに、目を早く動かすと言うものがありますが、これは本質的ではないでしょう。
文字を高速でなぞり自然と頭に入ってくる、というような日現実的な方法より、まず理解する速度を上げることから始めるべきです。
前提となる考え方から変えてみる
速読のトレーニングについて考える前に、そもそも速読をする必要があるのかということを考えます。
15分で次々と本を読破していって、「月に100冊も読みました!」と自慢することに意味はあるでしょうか。
内容を理解し応用できる事に意味があるのではないでしょうか。
知識を脳にインストールすることが前提になってくるはずです。
大量に本を読んでいないと速読できない
速読をするために、この分野の知識が必要。
という事は、大量に読書していないと速読はできないと言うことになります。
これでは速読のために読書をしなければならないということに。もうよく解りません。
であれば最初から一冊ずつ読み込んでいくつもりでいたほうが良いでしょう。
面白くない本は読まない
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おそらく面白くないと思うときは、タイミングが悪いのでしょう。
時間を置いてまたある時読んでみたら面白かったなんてこともあり得ます。
これは読書に限らずいろいろな分野に言えることですが、
自分が面白いと思える事は重要です。
それがそのままパフォーマンスにつながります。
読書では面白いと思うほど頭に入って来ますし、
すらすらと早く読むことができます。
ですので読んでいて面白くないと思ったら、
そこで読むのをやめた方がいいかもしれません。
また読みたくなるのを期待してその本は後回しに。
別の本を探しましょう。
小説も速読できる
「速読は15分で読むものだ」という考えを外してもらえば、
小説を読むスピードも上げていけるでしょう。
以下で紹介する方法は、
純粋な頭の回転力を上げ、
一文字ずつ読みながら高速化していく方法です。
さらに小説と言うのは詳細な描写により、鮮明なイメージの世界を作り上げるため、IQを高めてくれます。
速読を脳科学から解く
ここでは実際に行う読書のスピードを上げるための方法を書いてきます。
従来の速読と言うよりも一文字ずつ丁寧に読みながらスピードを上げるというように考えてください。
読む本と読まない本を分ける速読
これはやっていることが速読に近いですが、その意味するところは異なります。
本をパラパラめくって、読む必要がないものかどうかを見極めるのです。
この時は10分程度でキーワードを拾うように読めば良いでしょう。
そこでもっと詳しく内容を知りたい、自分にとって価値のある内容だと思ったら精読すればいいのです。
”速く”精読する
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速く精読するテクニックとは、
1行先を意識に上げつつ読むと言うことです。
これはつまり、1行先に視点を置きつつ、
その前の文章を読むということです。
視点は次の行にありますが、
内容はその前を読み取るようにします。
こうすることで、ゲシュタルトができている状態で読んでいくことができます。ゲシュタルトとは全体像のことです。
一つ一つの単語だけでは意味が分かりませんが、
それがまとまることよって文章として意味のあるものになります。
さらに文章が集まることにより、より大きな1つの主張が形成されます。
このようにして本にはゲシュタルトができています。それを把握しながら読み進めていくのです。
はじめは難しいと思いますが、意識して繰り返すとだんだん速くなってきます。
コツは1行を上中下と分け、視点を上から下に動かしていくことです。
これが難しい人は、2~3行を同時に視野に入れて読み進めていく方法でもある程度効果が得られるでしょう。
著者になって読む
著者の立場に立って読みます。
これは内容より深く理解するための方法です。
どんな本にも必ず筆者の立場と言うものがあります。
例えば、マルクスの「資本論」を読むとしましょう。
このときマルクスが資本主義に対してどのような立場を取っているかがわかっていると読みやすくなるでしょう。
彼は、資本主義に対しての批判を書いているのです。
批判しているんだということを知っていれば、個々の主張が何を意味するのか分かりやすくなると思います。
丁寧に1回より粗く3回
速読するためにはその本の前提知識がなければと書きました。
しかし、実は他の本を読まなくても前提知識を入れる裏技があります。
それは、1回さっと最初から最後まで読んでしまうのです。
このときの時間は10分でも良いでしょう。
一度読むことでその本の趣旨が分かります。
全体を通して最も伝えたいことが浮かび上がってくるのです。
そして後でもう一度読めば、初めて読む時よりもより内容が理解できるはずです。
お勧めの読み方
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1回よりも複数回読む方がいいと言うことで、こういった読書法はいかがでしょうか。
1、 目次を3回読む
2、 前書きと後書きを3回さらっと読む
3、 全体を10分でざっと読む
5、 全体を精読する
これでじっくりと一回だけ読むよりも、より頭に入ってきやすいはずです。
理解しやすいため時間も短縮できると思います。
人間の記憶の仕組みを考えても、繰り返すことでより定着しやすくなることははっきりしています。
最初にさっと読んで、次に詳しく読み込んでいくことが肝になります。
イメージとしては、内容のポイントをいくつか最初につかんでおいて、2度目読むときに間を埋めていく感覚です。
はじめに高い抽象度で文章を撫で、次に読むときにより具体的な部分に視点を落として読んでいくと考えてもらっても良いでしょう。
ゲシュタルトを先に作る方法として、
まずざっと読むということをやってみてください。
速読で脳を鍛えよう
速読には脳を鍛える効果があります。
脳科学的にも証明されていて、脳が鍛えられていると読書スピードも上がりますし、反対に、読書のスピードが上がっていくと脳も鍛えられていくのです。
ツイートリーディング
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出来る限り早口で読みあげながら、内容を理解していく。
これがツイートリーディングです。
頭の回転速度を上げるのに非常に有効なトレーニングです。
読み上げる際には、ぶつぶつとつぶやくようにするとより早く読むことができます。
ポイントは、速さを追求することと、内容をしっかりイメージすることです。
言葉を読みながらその内容が瞬時にイメージできるようになると、脳が鍛えられてきます。
イメージ力を鍛える
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読書によって得られる効果として、
イメージ力の強化が挙げられるでしょう。
高速で読みながら文章を頭で理解していくことで、自然とイメージを想起するスピードも上がっていきます。
内容を理解しながら音読するツイートリーディングも併せて行うことで、イメージ力はどんどん高まります。
視覚情報をただちにイメージする事は、IQ上げるのに効果的なのです。
速読は数をこなせばこなすほど上達していきます。
ぜひ続けてやってみましょう。
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