思考力って実に曖昧な言葉です。
ですが思考のスピードというものについては、
明確にイメージできるのではないでしょうか。
あなたの周りに、
なんでこんなに頭の回転が速いんだろうって人、いませんか?
ゼロ秒思考ではこの思考のスピードに加えて、
思考の質も鍛えることが出来るといいます。
あなたもゼロ秒思考を実践することで、
・他人が何時間も考え続けてさじを投げた問題を一瞬で解決していく
・ あなたの友人の中で一番頭の回転が速い人よりも高速な思考力を手に入れる
・思い悩む時間が無くなり、人生の時間が10倍以上に増える
なんてことが実現するかもしれません。
目次
思考力を上げるワークをまず教えます
![](http://kahura8.com/wp-content/uploads/2019/05/helloquence-51716-unsplash-1-1024x683.jpg)
思考力を上げるワークは簡単でメモを書くだけ。
A4用紙一枚の上に問いを書き、
その問いの答えを1分間で出来るだけ書き込むというものです。
A4用紙は横向きにして、左上に問いを書き下線を引きます。
右上には2019/5/26というように素早く日付を書き込みます。
問いとは、メモに書くテーマのことです。
このテーマに沿った案や答えを思いつくままに書いていきます。
このテーマは何でもかまいません。
頭に浮かんだものでいいです。
たとえば、
・仕事のスピードを上げるには?
・自分の強みは?
・英語のリスニング力を鍛えるには?
・自分は将来何がしたいのか?
・今すべきことは?
・何の本を読みたいか?
・楽に作れる献立は何がある?
・早寝早起きするには何をすればいい?
などです。
テーマは似たような内容の問いを何回やっても良いです。
言葉が変わるだけでその答えが変わることもありますし、
何回も同じテーマを考えることによってその都度答えが変わり洗練されていきます。
思考力を上げるワークのコツ
やり方がわかったところでこのワークのコツを見ていきましょう。
このワーク自体はシンプルで、
A4用紙に1分でテーマとその答えを書き出していってもらえばいいです。
これを繰り返すだけで思考のスピードは上がっていくと思います。
とは言え、もう少し詳しいやり方や、取り組む上での考え方を知りたいと思いますので、
いくつかのコツを書いていきます。
タイトルを書きためておく
![](http://kahura8.com/wp-content/uploads/2019/05/checklist-2589418_640.jpg)
テーマがすぐ思いつかない人は、
A4を横向きにし、線を引いて4等分してテーマを書き溜めておくのが良いです。
そのときの状況や精神状態によってテーマがスラスラ出てくるときがあります。
そういうときはすかさず、テーマ用のA4用紙に書き込んでいくのです。
繰り返しますが、同じようなテーマを複数書いてもかまいません。
1分で4~6行書く
![](http://kahura8.com/wp-content/uploads/2019/05/time-731110_640.jpg)
メモはタイトルや日付を含め、1分以内で書き切ります。
思いついた順に、構成などは考えずに箇条書きしていってください。
この際余計なことは考えないようにしましょう。
とにかくテーマに対する自分なりの答えを頭から搾りだすようにします。
時間は1分しかないため、考えをひねり出しながら1分間書き続けることになると思います。
タイマーを持ち歩いてもいいでしょう。
しかし、思い立ってすぐ書き込めるのが大切ですので、
タイマーが手元にない場合は取りにいかず、腕時計や近くの時計で1分を計りましょう。
最初は時間制限の中でスラスラ考えを書いていくことは難しいかもしれません。
初めは1行しか書けなくてもいいので、とにかく続けてみてください。
続けていれば割とすぐに、パッと思考を吐き出すことに慣れてきます。
思考力が鍛えられてくるのです。
A4に10枚くらい書いた時点でほとんどの人が、1分間に書ける量が増えていくようです。
メモは毎日10枚ずつ書く
![](http://kahura8.com/wp-content/uploads/2019/05/number-437928_640.jpg)
一日10枚を毎日続けるのが本書のすすめです。
つまり一日たったの10分。
一日4~6行の箇条書きを10枚というと大したことがなさそうですが、
この10枚というのはなかなかきついです。
もちろん一日で10分しか時間が取られないのですが、
これを数週間も続けていると、ネタ切れという深刻な問題に陥ってきます。
これはなぜかというと、
我々は普段色々なことを考えている気になっていますが、
実際は同じことばかりを堂々巡りのように悩んでいるだけなんですね。
つまり考えているつもりでも、浅いところで逡巡しているだけだったりします。
つまり自分が思っているより考えるべきことは少ないのです。
同じことをああでもない、こうでもないと考え続けるのは時間の無駄です。
ゼロ秒思考の思考力を上げるワークを続けることで、
堂々巡りをストップし、深く考えられるようになるのです。
毎日10枚はしんどいかもしれませんが、
そのしんどい感覚こそ、思考力が鍛えられている証拠だと考えてください。
そこを我慢して継続することで、いわゆる地頭の部分の思考力が伸びていきます。
この思考力を上げるワークが最強な理由
シンプルなワークですが、これが最強なんです。
このワークによって地頭が鍛えられ、思考のスピードが速くなっていきます。
理由を見ていきましょう。
イメージや感情を言葉にすることが脳を鍛える
![](http://kahura8.com/wp-content/uploads/2019/05/picture-frame-3042585_640.jpg)
思考というのはもやもやしているものです。
頭の中では言葉にならない感情や考えが渦巻いています。
言葉にならない思考が浮かんでは消えるのを繰り返しているのです。
この思考が頭の中で浮かんでは消えるままに任せていると、
数分前の思考がどこかへ行ってしまったり、
同じことを何度も何度も考え続けることになります。
それを止める手立てとして書き出すことが有効なんです。
そして書き出すことでなんとなくぼやっとしていた思考が、
文字という形になってはっきりと見えてきます。
この抽象的な思考を具体に落としてくる作業が書き出すこと、というわけです。
自分では頭の中で具体的なイメージを持って考えているつもりでも、
書き出してみると意外とスラスラいかないということはよくあります。
たとえば、自分では理解したつもりだったけど、
人に説明してみたらなんだか上手く説明できなかった、
という経験があるのではないでしょうか。
これは思考を頭の中だけで留めておく危険性があることを示しています。
ぜひ思考をアウトプットすることを重視していきましょう。
・思考を過不足なく言葉にする力
・わかりやすい順序で説明する能力
・言葉選びの巧みさ
こういったものが、メモ書きによって鍛えられていきます。
思考が深くなる
![](http://kahura8.com/wp-content/uploads/2019/05/abstract-2105402_640.jpg)
自分は普段よく考えている、と思っている人は多いと思います。
ですが、「じゃあ説明してみて」と言われると困る人も多いです。
困らない人でも、なんとなくスラスラ話しているように見えて、
聞き手からすれば、結局何が言いたいのか分からないなんてことはありがちです。
ほとんどの場合、
思考力=説明力
と考えていいと思います。
言葉にできない思考は実践という点で意味がないからです。
人に伝え、理解を得ることが99%の分野で必ず必要になります。
そういった意味で本書で述べられている思考力とは言語についての思考力といっていいでしょう。
そして言語を使った思考力は社会において最強の武器になります。
思考は筋トレと同じだと考えられます。
順序だてて説明する訓練をすれば、順序だてて話せるようになっていきますし、
なぜ?なぜ?なぜ?と深堀りをする習慣を持てば、深い思考が出来るようになってきます。
時間を掛ければ考えが深まるとは限らない
![](http://kahura8.com/wp-content/uploads/2019/05/YAMA845011_TP_V4.jpg)
重要な問題だから時間をかけようと思っても、
時間に比例してアイディアが増えるわけでもなければ、考えが深まることもありません。
時間をかければいいというわけでもないのです。
逆に即席でもその時の最高傑作が出来たりします。
会社の会議でも意味のない報告や話し合いになっていることが多いようです。
一人で考える場合でも、何時間もああでもないこうでもないと考えて、
結局答えが出ないということはありがちです。
そして悩んだ挙句、人に聞きに行ったら一瞬で解決したとか。
何時間も連続で同じことを考え続けるのは無駄です。
それだったら、1分で考えを出し切って、
次の日にまた1分で考えてみるということをしたほうが生産性が上がります。
スピード第一
![](http://kahura8.com/wp-content/uploads/2019/05/highway-393492_640.jpg)
優れたビジネスマンや経営者、
さらには一般的に頭が良いと言われる人たちの共通点が、
頭の回転が速いことです。
彼らはいつでも、即決即行動です。
思考力が洗練されてくると、
物事の本質が見え、全体像が見え、
アイディアのメリットデメリットが瞬時にわかるようになります。
さらには課題が整理されることで、
数手先が見え、先が読めるようになってきます。
本来、人間が狩りをしていた時代には、
猛獣と戦うか、逃げるか、仲間を呼ぶか、瞬時に判断しなければなりませんでした。
命がかかっているため、思考時間は圧縮され、頭の回転は最高スピードで回ります。
つまり、我々現代人にもある種の緊張感が必要なのではないでしょうか。
その緊張感が頭の回転力を鍛えるのだと思います。
頭の回転が速ければ、
あらゆる場面において思考力で優位に立てるのです。
他の人が思いつかないような斬新さだったり、
一般人が持ちえないセンスのようなものが無くても、
スピードがあればごり押しで対応できます。
ごり押しというとイメージが悪いですが、
頭の回転の速さはそれほど汎用性の高いスキルだということを覚えておいてください。
思考力を上げるワークまとめ
A4用紙を横にして、右上にテーマを書く。
左上に日付をサッと書き、
4~6行で考えを書き出していく。
これらを1分の中で行う思考力のワークでした。
これを毎日10枚続けることで思考力が上がっていきます。
特に思考のスピードがぐんぐんと短縮されていきます。
素早く言語化するという習慣が、最高の脳トレになっているんだと思います。
紙とペンがあればすぐ実行に移せます。
1週間でもいいので、ぜひ試してみてください。
コメントを残す