抽象度が高い状態に保つ方法!抽象度を下げないようにすると

抽象度が高い状態というのは、

物事を俯瞰的に捉えることができ、
長い目で見ることができ、
先を読むことができて、
思考力が高い状態


のことです。

つまり、高いIQを保つことです。

ちなみに抽象度という言葉を広めた苫米地博士が言うIQとは、
俗に言うIQテストで測れる数値のことではなく、もっと広い総合的な思考力を指しています。

今回はIQを高め、抽象度を高くする方法を書いていきたいと思います。

苫米地博士によると抽象度が少しでも上がると、
圧倒的な差が生まれるそうです。

どこに行っても通用するように、広い意味で思考力を高めたい、
という人は本記事を読んでみてください。

抽象度を高い状態に保つ方法

抽象度を高く保つためには、
まず抽象度を下げないということがまず大切です。

抽象度を下げないためにテレビを見ない

苫米地博士によると、テレビは洗脳をするために都合の良い媒体ということです。

私からは、この言葉について自分の頭で考え吟味して欲しいということをお伝えしておきます。

「テレビは洗脳の道具なんだ。じゃあ見るのやめとこう。」

という考えだと、思考停止で人に従うことになり
それはそれでまずいかと思いますので。

ですので、なぜテレビがダメなのか考えていきましょう。

まずテレビから流される情報は、基本的に視覚情報です。
視覚情報は、脳の中で一番原始的な爬虫類脳に働きかける情報です。

人間の脳が取り込む70~80%の情報は視覚から来るものです。
視覚情報は設置したカメラに自然と映るように、
勝手に目から入ってくるため、受け取る側にとっては楽なのです。

たとえばバラエティー番組などでは、
タレントやアナウンサーのセリフや解説と同時に、
画面にその内容を書いたテロップが映し出されます。

これは非常に簡単なじゃべり言葉の羅列になっているため、
瞬間的に視覚情報として脳内に入ってくるのです。

このとき、受動的に情報を受け取ることとなり、
その内容に関しての思考ができません。

これは抽象度が低い情報だと言えます。

長年テレビばかり見ていると、理解するのに高度な情報処理を行う
脳の前頭前野を使う必要がなくなるので、
脳の発達が遅れ、IQが下がり爬虫類脳になるといいます。

テロップにより能動的思考や批判的思考を停止させられて、
IQが下がった状態になるのです。これは実験で証明されているようです。

この状態が続くと、低い抽象度から上がることができなくなります。

ここで、一つ思い当たるのが、
テロップがだめということは、いわゆるyoutuberの動画も当てはまりますよね。

youtubeの動画も、
ものによっては有益な情報を発信しているかもしれませんが、
基本的にはテレビと似たり寄ったりなのかもしれません。

好きなyoutuberがいて、
それにはまっていてよく見ているなら注意が必要かもしれないですね。

ただyoutubeについては自分で動画をある程度選べるので、
受動的な割合はテレビよりは少ないのかもしれません。

ただし自分が良く見ているものと似た動画を紹介する機能もありますね。
これも視野を狭くする要因になるかもしれないです。

テレビの場合はたった数個のチャンネルに限られていますよね。
しかもどのチャンネルも割と似たような番組が多い。

そしてテレビが偏った情報ばかり流すということは、
よく言われていますのでもし気になったら調べてみてください。

中にはテレビに一日中かじりつきという人も多いです。
そうでなくても、帰ったら取り合えずテレビをつけるという人は改めた方がいいかもしれません。

家にいるときは常にテレビがついている状態というのは、
思考停止を促しているようなものだと思われます。

テレビを捨てろというのは言い過ぎかもしれませんが、
娯楽のためのものだと割り切るべきです。

もしテレビを見るのが日常になってしまっているなら
減らしていったほうがいいでしょう。

言語空間の臨場感を上げる

この世を作っているのは言語だと考えることもできます。
たとえば法律や経済は言語で表現され、我々の世界を制約しています。

この言語空間の臨場感を上げる努力をする必要があります。

臨場感とはその名の通りですが、
たとえば小説を読んでいるときに、
小説の世界に入り込んでいるような気分になったときを思い出してみてください。

このとき小説の言語空間の臨場感が上がっています。

このように、言葉が作る世界を理解することで抽象度が上がり、
他の人が作り上げた世界を見極められるようになります。

たとえばテレビについても、
視聴者よりも抽象度が高い製作者側が、情報を操作しているとも考えられます。

このように自分より抽象度が高い人によって、
世界をコントロールされることを防ぐためにも、
言語空間の臨場感を上げて抽象度を高くする努力が必要です。

そのための方法が勉強です。

義務教育は、抽象度が高い空間にアクセスできるようにするためにあるのです。

高校、大学を卒業してからも、自ら勉強して言語空間の臨場感を上げる努力が必要でしょう。

勉強の手段として、一番のおすすめは読書です。
読書については、他の記事で詳しく書いています。

逆張りをする

これは、受動的にならないようにするための方法です。

また、とりあえず逆張りをすることで、
思考停止で他人の言いなりになってしまうことを防ぎます。

あまのじゃく思考をしてみるのです。

その方法とは、

過去のすべての価値観を見直し、
それと正反対の価値観に従って行動してみる。

というやり方です。

このトレーニング方法の例を紹介しましょう。

・ファッション好きでおしゃれに気を使っている人

⇒ダサい服やブランド物ではなく安いノーブランドの服を着てみる。

ダサい服なんて死んでも嫌だと思うかもしれませんが、
他人は意外とあなたの服を気にしていないものです。

人は意外と他人を気にして見ていません。

周りの目が気になるというのは本人だけの思い込みだったりします。

また知り合いであったとしても、
思うことは、せいぜい「どうしたんだろう?」ぐらいです。

もしかしたら、普段おしゃれなら、
ダサい服でも着こなしているように見られるかもしれません。

また値下げされた安い服にしても、
意外と安くても良いものが多いと気付くかもしれません。

・おいしいものが好きな人

⇒まずいものや嫌いなものだけを食べるようにしてみる。

食べず嫌いは健康に悪いというのは言うまでもありません。

そして単純に食べ続けていたら克服できてしまっていた、なんてことは多々あります。
また長期間、食べるものを変えることで体質改善されることもありえます。
体質改善によって味覚が変わり好きになるなんてこともあり得ます。

たとえば、好きなものを食べ続けると飽きてきますよね。
それと逆で、嫌いなものも食べ続けると、
だいたいイヤな感じが薄れてきて味に慣れてきます。

私はタンパク質を摂取するため、プロテインを飲んでいるんですが、
初めてプロテインを飲んだ時は、その風味が苦手で気持ち悪くなってしましました。

しかし飲み続けた結果、ほとんど気にならなくなりました。

初めは鼻をつまんで一気飲みという感じでしたが、
今ではジュース感覚で飲めています。

このように、食べ続けていれば意外とその食べ物に慣れていくことがありえます。

以上の2つの例のように、
今までと正反対の価値観で行動してみることで、
過剰に思い込んでしまっていたことが、少なからずあることに気づくはずです。

そうすれば、その思いこみからくる束縛から解放されるでしょう。

このとき、より高い視点から世界を見ることが出来るようになります。

抽象度は高い状態でないといけないのか?

疑問に思うかもしれませんので、書いておきます。

抽象度を下げるのは悪いことか?と思われるかもしれませんが、
これは必ずしも悪いことではありません。

ただ、常時抽象度が低い状態だと、視野が狭くなり、
思考の偏りが生じ、大事なことを見落としがちになります。

スコトーマです。
このスコトーマとは認知の盲点のことで、
よく言う「周りが見えなくなっている状態」というのもスコトーマによるものです。

視野を広くし、柔軟に物事を捉えるために、
抽象度を高く保つことが必要なんですね。

ですので、普段は出来るだけ抽象度を高く保つようにして、
必要に応じて抽象度を下げるのがいいでしょう。

そうすればスコトーマが生じる可能性を下げられます。

また一方で、
「抽象度が高い状態から意図的に下げることで莫大な効果が生まれる」
ということもあるのですが、

それはまた別の記事でご紹介します。

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